CVTの故障と修理について詳しくお伝えしております。

CVTの故障と修理 直すべきか? 乗り換えるべきか?

こちらのページをご覧頂いているということは、CVTミッションが故障し、高額な修理費用に悩んでいる方だと思います。

一昔前まではATミッション(トルクコンバーター式)が主流でしたが、最近はCVTがどこのメーカーでも主流になりつつあります。

ですが、このCVTは色々なメリットがあるので、大手メーカーはたくさんの車種で採用していますが、非常に壊れやすい傾向にあります。

特に日産、ホンダのCVTはあまりよくありません。私の友人は日産のセレナやホンダのオデッセイにそれぞれ乗っていましたが、どちらの友人もCVTが壊れ、一人は乗せ換え、もう一人は高額な修理費用を払うならと、車を乗り換えました。

もちろん、10万キロ以上走っても何も不具合が出ない車もありますが、ほとんどの場合、5万キロを超えてくると何かしらの不具合が出るのがこのCVTミッションです。

CVTは正直、まだ耐久性が確立していないミッションでもあると言われ(2016年現在)、当初は原付などに採用されていた変速機です。

重量のある普通乗用車に採用することはCVTが耐えられないということもあり、なかなか現実化しなかったですが、技術の発展により、軽自動車や1000ccクラスのコンパクトカーから採用されるようになっていきました。

まずはCVTのことを知らない方もいると思いますので、ここでは難しいことは避け、CVTの簡単な説明と仕組みをお話していきたいと思います。

CVTとは一言でいうと「無段変速式のオートマチックトランスミッション」のことを言います。

オートマ車であれば大抵このCVTかATミッション(トルクコンバーター式)が採用され、車を動かすのに必要不可欠の駆動部品として役割を果たしています。

車はアクセルを踏めばそのまま自動的に加速してくれますが、この大きな役割を果たしているのが、ATミッション(オートマチックミッション)です。

アクセルを踏んで車が加速をすると、予め設定されているECU(コンピューター)に従い、アクセルの量や速度に応じて、ミッションがその都度適切なギアに変換してくれます。

昔はマニュアルミッション(MT)が主流で、ドライバーがその都度自分の手と足で適切なギアにチェンジすることが必要でしたが、このATミッションが開発されたことにより、ドライバーの負担が大いに減り、運転の快適性が格段に増しました。

そして最近は、このATミッションからCVTに各メーカーが変更するようになりました。その理由は、CVTはATミッション(トルクコンバーター式)に比べ、様々なメリットがあるためです。

大手自動車メーカーが「ATミッション」から「CVT」に変更するようになった理由としては、以下のことが挙げられます。

理論上とても効率のよい変速機である

無断階に変速することから加速がスムーズになり、効率の良い変速ができる

エンジンパワーをロスなくタイヤに伝えることができる

シフトアップするときのショックが少ない

ATミッションに比べて燃費が良い

小型化できるため、軽量化に大きく貢献できる


このような理由から、大手メーカーではこのCVTが採用されるようになっています。ですが、CVTは小排気量車(2000cc以下)に限って搭載されています。

その理由は、排気量が大きくパワーのある車だと、CVTが苦手とする、高回転域、大トルクに耐えることができないため、排気量の大きい車にはATミッションが搭載されています。

もしあなたが、ATミッションとCVTの違いや、ATミッションとCVTのメリットやデメリットについて、より詳しく知りたいというのであれば、別ページで詳しくご説明していますので、ご覧になってみてください。

「ATミッションとCVTの仕組みと違い」


そして、このCVTは上記のようなメリットがありますが、当然デメリットも多く存在します。その中の一つとして、非常に故障が多いミッションであるということが挙げられます。

各メーカーは、一般的に10万km程の耐久性があると言っていますが、私の経験上で言えば、5万キロを超えてくると何かしらの不具合が出ることが多いです。

CVT搭載車で以下のような症状が出たら、何かしらの不具合が出てると思ってください。事故を起こす前に早急に修理工場で見てもらうことをお勧めします。

発進時にノッキング現象が起きる

発進時にガガッっと異常振動(ジャダー現象)や振動音がする

夏場になるとミッションの調子がおかしくなる

ギアが空回りしながら発進する

発進時や走行中にミッションが滑る

Dレンジに入れてもすぐに発進しない

バック(R)に入りにくい、入らなくなった

高速・低速でパワーが出ない

異音がするようになった

マフラーから白煙が出るようになった

走行中に動力が伝わらなくなり車が止まってしまった

走行中に前輪が急にロックして止まってしまった

坂道発進時にミッションから異常な振動が発生する

停止直前にエンジンブレーキが突然弱まり、車が加速したような挙動をする


※また参考になる動画がありますので、こちらをご覧ください。(日産CVT不具合動画)
↑中心のボタンを押すと再生、音が出ますので注意してください。(2分34秒)

参考 日産リコール情報
http://www.nissan.co.jp/RECALL/DATA/info00011.html


CVTが故障する主な原因は色々とありますが、まず一番多いのは、CVTの中にあるベルトの磨耗やベルトに接触するプーリーの磨耗です。この部品が摩耗してくると、大きな異音がするようになります。

また、金属ベルトが伸びたり、金属ベルトを制御するためのモーターや油圧などのECU(エンジンコントロールユニット)に異常が起こると、変速に支障をもたらします。

走行中に下から機械的な大きな音が発生したり、変速の際に大きなショックや滑るなどの症状が出たら、これらの部品の異常と言えます。

このような症状が出た場合、CVTの修理をすることになりますが、CVTを直すとなると、作業工賃を含めて30万円~50万円とかなりの高額になります。車種によっては、100万を超えてくる場合もあります。

こうなった場合、CVTを修理するか、車を乗り換えることを検討するかの選択になってくると思います。車に愛着がある方であれば、そのまま修理に出すことがいいと思いますが、逆にいい機会だと思って乗り換えてしまうもの一つの手だと思います。

もし修理をするのであれば、修理工場にリビルト部品で直せないか確認することがおすすめです。

リビルト部品とは「部品を一度オーバーホールして、新品同様に組み直したもの」で、定価の30%~40%程の金額で入手することができるため、部品代を大幅に減らすことができます。

おそらく、リビルトパーツを使って修理をすれば、半値位の金額で修理することが可能になりますので、一度修理工場に打診してみることです。

ですが中には、もういい機会だから車を売却してしまおうと考えている人もいると思います。しかし、車が壊れているのに値が付くのかと心配されている方も多いでしょう。

もし、そのような不安がある方は安心してください。私がお勧めしている「車の一括査定サイト」に依頼を出せば、車が壊れていても買い取ってくれる業者が必ず見つかります。

また、あなたの車が中古車市場で人気車種であった場合、車が壊れていても思った以上の高額査定になることがあります。ですので、まずは一度、一括査定サイトに依頼を出し、あなたの車をいくらで買い取ってくれるのか確認してみることです。

また、こちらのサービスは「無料」で利用することができますから、ダメもとでもいいので一度依頼を出し、確認することがおすすめです。

ぜひこのサービスを利用し、あなたの愛車を高く買い取ってくれる業者を見つけ出してください。きっと、良い業者に巡り合えるはずです。



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