車検の費用はどのくらい必要なのかお話しているページです。

車検費用はどの位かかるのか?

こちらのページでは、車検費用について詳しく解説していきたいと思います。

一昔前は、ディーラーや民間の整備工場、また購入したお店で車検を通すことが普通だったと思います。

しかし最近では、オートバックスのようなカー用品店、ネット通販の楽天、車検費用を抑えたニコニコ車検など、様々なところで車検を受けることができるようになりました。

あなたもいざ車検を受けようと思い、色々なお店に見積もりを取ってみると、金額にかなりの開きがあって驚かれたことがあるかと思います。

例えば、A店というお店の見積りでは10万円に対し、B店では12万円、C店では17万円など、かなりの開きがあったと思います。

これには色々な要素があるのですが、まずはライバル店が増えたことによる価格競争の激化があります。これにはやはり、インターネットの普及が一番大きいと思います。

今ではネットを使えば、複数店舗の車検見積もりを一括で受け取ることができるサービスがあります。また、ユーザー自身がネットを使って色々と情報を調べ、車検について賢くなっていることも挙げられます。

ですので、お店側としては少しでも多くのお客を囲うために、車検整備費用を安くしたり、付加サービスを色々と工夫しながら他店に価格対抗しています。(付加サービスとは、車検後の整備点検1年間無料、オイル交換1年間無料、洗車無料など)

まずはこのような理由から、各お店の見積りに開きがあるということを知って頂ければと思います。

次に車検費用に開きがある理由としては、車は1台、1台、当然のことながらコンディションが違います。

当たり前ではありますが、毎日乗るような車であれば、保安部品や消耗品の劣化が早いですし、週に1回しか乗らないような車であれば、保安部品や消耗品の劣化は少ないのが当然です。

そうなれば、車検時に交換する部品の箇所が当然変わってきますから、車検費用も変わってきます。このような2つの理由から、車検費用は千差万別になってくるのです。

ではユーザー側としては、どこのお店に依頼したらいいのか、その判断基準に非常に悩むと思います。まずはそのお話をする前に、車検費用には2つの項目があることを知ってください。

車検費用の中には、「法定費用」と「車検基本料」の2つの項目があります。




法定費用とは、どこのお店で車検を受けようと必ず固定でかかってくるもので、いわゆる税金部分になります。(※注 車種によって金額は変わります。)

法定費用には「自動車重量税」、「自賠責保険」、「印紙代」があり、お店によっては、法定費用のことを諸費用と呼ぶところもあります。

そして次の車検基本料ですが、この部分がお店の儲け部分に辺り、各お店でそれぞれ独自に料金を設定しているところになります。

車検基本料の内訳としては、基本的に24ヶ月点検整備・検査代・代行手数料などが含まれています。

またこの車検基本料には、エンジンオイル代やバッテリー代、タイヤ代など、消耗部品の交換料金は含まれていませんので、消耗部品の交換が必要だったり、追加整備が必要となった場合、別途追加料金がかかってくることになります。

つまり、法定費用の部分は税金になりますから、ユーザー側としてはどうすることも出来ませんが、車検基本料や追加で必要となる消耗品代などは、お店によって金額が変わってくるということになります。

ですので、車検を受けるときに費用を抑えたい、ということであれば、この車検基本料の部分で各お店の料金を判断していくことになります。

それではまず、車検を受けるときに必ず発生する、法定費用の部分から詳しくご説明していきたいと思います。


●車検を取得するのに必要な法定費用について

まず車検を受けるには、この法定費用が必ずかかります。法定費用とは、いわゆる税金部分に当たるところで、どこのお店でも固定でかかり、車種ごとで料金が異なります。

法定費用には、「自動車重量税」「自賠責保険料」「印紙代」があります。それでは、一つ、一つ、各項目ごとに表を使ってご説明していきたいと思います。


●自動車重量税

自動車重量税とは、所有している車の重さに比例して税金が高くなっていき、車検時に有効期間分(新車時3年分、継続車検2年分)を先払いします。

もし、あなたが所有している車の重さが分からないという方は、車検証を一度ご確認ください。車検証に記載されている「車両重量」、この部分がその車の重さになります。

ちなみに隣の項目に「車両総重量」というものがあると思います。車両総重量とは、その車の乗車定員に対して、大人一人当たり55kgを加算したものになります。

つまり、成人の大人一人当たり55kgと換算し、乗車定員を掛けたものになります。ちなみに、車両重量「1500kg」の車で、乗車定員が5人乗りの車だった場合、車両総重量は「1775kg」になるということです。

重量税を確認するときは、車両重量で計算していきますので、間違いないように気を付けてください。

それでは下記に、重量税の詳しい料金表を掲載していますので、あなたが所有している車の重量税を一度ご確認ください。





※平成24年5月1日から自動車重量税の引き下げが行われました。エコカー減税実施期間は平成24年5月1日~平成27年4月30日です。



●自賠責保険料

次は自賠責保険料についてです。自賠責保険は、国が定めた強制保険ですので、車を保有するには、必ず加入しなくてはいけない保険になります。

また自賠責保険は、次の車検までの期間をカバーする必要があるため、継続車検を受ける場合、通常24ヶ月で加入が必要になります。

また自賠責保険料は少し複雑に料金が設定されていて、普通乗用車、軽自動車で料金が変わり、どこで車を所有するかによっても料金が変わってきます。

「本土で利用する場合」、「沖縄県で利用する場合」、「沖縄県の離島地域で利用する場合」、「その他の離島地域で利用する場合」と、その地域でもそれぞれ保険料金が変わってきます。

自賠責保険料についても、下記に表で詳しくまとめてありますので、一度ご覧になってみてください。


●普通乗用車(自家用)の自賠責保険料は以下になります。



●軽自動車(自家用)の自賠責保険料は以下になります。


※平成28年3月現在では、上記表の料金は最新のものになります。ちなみに平成26年度・27年度は保険料据え置きという形になっています。


このように自賠責保険はとても細かく料金が決められているのと、毎年保険料金の見直しがされています。

上記の表は、平成25年度に13.5%の保険料の引き上げが行われてからの、最新の金額を元に表を作成していますが、今後も料金改定が行われる可能性があります。

ですので、料金改定が行われる度に最新の料金表に入れ替えていく予定ではありますが、時間差で食い違ってしまうこともあると思いますので、その際はご了承ください。



●印紙代

車検時に検査手数料代として印紙を購入し、納付することが必要になります。印紙代は継続検査の場合、以下のようになっています。




保安基準適合証とは、陸運局から指定工場と認定された民間車検場で交付できるものですので、民間の指定車検工場で車検を受けるなら1,100 円で、それ以外の認証工場やユーザー車検では、1700円~1800円かかることになります。



●車検基本料の相場はどのくらいか?

ここまで法定費用についてご説明してきましたが、法定費用は税金になるため、ユーザー側としてはどうすることもできません。どこのお店で車検を受けても、必ず固定でかかってくるものになります。(※注意 車種によって金額は異なります。)

ですが、「車検基本料」や「その他手数料」の部分については、お店側の儲けになる部分ですので、料金はそのお店によって独自に設定されています。

まずは下記の表をご覧ください。おおよその車検基本料金の相場を表で作成してみました。



※ 消耗品(オイルやバッテリー等)や部品交換をした場合や、追加整備が必要になった場合は、上記の費用に加えて別途追加料金が発生します。


やはりこの表を見ていただくと分かりますが、ディーラーが一番高いです。では、ディーラーと他のお店の違いは一体何なのか、何故、ディーラーはこんなに高いのか、疑問に思った方はいると思います。

ディーラーが高い理由、それは、ユーザーの安全面を考慮した上で、出来るだけ多くの保安部品を交換することが多いからです。

車検は学校のテストによく似ていて、合格点数が設定されています。仮に合格点が80点以上だった場合、80点を取れば車検合格、79点以下であれば赤点となり、不合格になります。

その点数の比重で大きく占めるのが保安部品になります。保安部品とは、公道を走るのに安全性を確保するための部品のことで、ブレーキやタイヤ、計器類、警音器など様々な項目があります。

つまり車検を合格させるには、この保安部品を出来るだけ新しい物に交換して、合格点数を上げることが必要になります。

ですので、ディーラーではユーザーの安全性、車検の合格を出来るだけ早めるために、多くの保安部品を交換するというところが多いのです。

ですが、保安部品の交換が多くなればなるほど、当然のことながら車検費用は高くなります。保安部品、消耗品の交換整備をどこまでやるかは、オーナーの意向で決めることができますので、どこまで整備をするかはお店との相談になると思います。

またこれに対し、ガソリンスタンドや格安車検では、出来るだけ安くやって欲しいというオーナーの意向を尊重し、保安部品などを出来るだけ交換しない形で車検に合格することを目指し、費用を抑えるよう努力してくれます。

つまり、車検合格ラインが80点として、現状の車の点数が81点だった場合、保安部品の劣化が見受けられたとしても、出費を避けるためにその部品を交換せず、安全性よりも料金を優先する形を取ります。

車検の仕組みから考えて費用を安く抑えるということは、その場の検査での基準をクリアすればいいことなので、車検後の保証までは考えていないのです。

その結果、どのようなことが起きるかと言うと、「車検を受けたばかりなのに故障した」「だから、格安車検は不安だったんだ」などと、トラブルになってしまうことがあるのです。

実は、私はガソリンスタンドに5年間勤めていたことがあるので、このような光景は実際に何度か見たことがあります。

ですが、車検担当者からすれば、出来るだけ費用を抑えてくれと言ってきたから、お客のことを考えて出来るだけ費用がかからないように配慮したつもりが、このようなトラブルになって残念だと言っていました。

お客側にも費用を抑える反面、このようなリスクがあることは十分に説明したのに、いざ車が故障したとなると、怒鳴り込んでくる、全てこちら側の責任で擦り付けてくる、このようなことをされてはたまらないよと、いつも言っていました。

ですので、これはあなたの考え方一つになってくると思います。自分で点検や整備、部品交換が出来る人は、上手く費用を抑えた車検で言いと思います。

しかし、車に関して詳しくない方は、ディーラー車検のように全てお店側に任せてやってしまう方が適していると思います。

車検はどこのお店で受けようが、基本同じ検査をクリアしているだけです。しかしディーラー車検では、危ない部品を出来るだけ交換するという面では、安全性という意味では違いが出てきます。

学校のテストでも79点が赤点だった場合、80点でも100点でも合格になります。ただ、80点を取って車検に合格するのと、100点を取って車検に合格するのでは、同じ合格でも意味合いが全く違います。

ですから、安心を求めたディーラー車検にするのか、それとも費用を出来るだけ抑えた車検にするのかは、あなたの考えた方一つということになります。

ですが100点で合格したディーラー車検でも、その後のことを全て保証してくれるということはありませんから、その点は注意してください。

また、基本的にディーラーは高いと思ってください。整備点検代、保安部品等(オイル代、タイヤ代、バッテリー代)など、全てにおいて民間の整備工場に比べて、2割から3割増くらいだと思って間違いないです。

現に、私の友人には現役でトヨタや日産のディーラー、ベンツのディーラー、BMWのディーラーに勤めている友人が複数いますが、みんな口を揃えて「ディーラーは基本的に高いから、費用を抑えたいのであれば、ディーラーに車検を出しては駄目だよと」、言っています。

現役で勤めているディーラーの整備士の友人達も、こんなに高い料金を設定しなくてもいいだろうと、いつも疑問を抱いているそうです。

ここの保安部品はまだ使えるけど、費用面を考えたら今回は無理に交換しなくてもいいかなと思うことが多々あるそうですが、会社の方針では、少しでも不安を感じる保安部品は全て交換する、となっていることから、毎回全て交換しているそうです。

どのように判断するかはあなた次第です。費用がかかってもいいから、とにかく安全面を取るのか、多少リスクがあってもいいから、費用を出来るだけ安く抑えるのか、よく考えた上でどこに依頼するか検討してみてください。



●車検の平均相場について

では、今までお伝えしたことをまとめて、ここではおおよその平均相場をお伝えしていきます。あくまでもおおよその目安として考えてください。

何度もお伝えしておりますが、車検費用は、車の状態、車種、どこのお店に依頼するかによって大きく変わってきます。

まずは法定費用の部分から見ていきましょう。


※法定費用





・軽自動車・・・日産「デイズ」、ホンダ「N-BOX」など
・小型自動車(~1.0t)の例・・・トヨタ「アクア」、マツダ「デミオ」など
・中型自動車(~1.5t)の例・・・トヨタ「マーク2」、スバル「レガシィ」など
・中型自動車(~2.0t)の例・・・レクサス「IS-F」、トヨタ「セルシオ」など
・大型自動車(~2.5t)の例・・・三菱「パジェロ」、トヨタ「ランドクルーザー」など


法定費用の平均相場は、上記表を見ていただくと分かりますが、4万円~7万円程度になります。

車に問題がなく、整備の必要がないと判断されれば、この金額が車検費用となってきます。それでは次に、車検基本料の部分を見ていきましょう。


※車検基本料



車に問題が見つかった場合、上記の法定費用以外に、整備費用や点検費用がかかってきます。また部品の交換等が必要と判断された場合、さらに加算された金額が必要になります。

この費用はお店によって大きく金額が異なってくるのと、車の状態によっても左右されますので、上記の金額もあくまで参考程度に見ていただければと思います。

表を見ると、平均が5万円程度になりますので、車検の総費用の相場としては、「法定費用」+「点検整備費用」合わせて、約10万円程度が相場ということになります。

ぜひ参考にしていただき、車検を受けるときの一つの指標として捉えてもらえればと思います。

このように車検費用は、車の状態、車種、どこのお店に依頼するかによって大きく変わってきます。また、あなたがどこまでやるかによっても変わってきます。

ですので、とにかく車検費用を抑えたいという人であれば、次の車検までに何かトラブルが起きたとしても、しょうがないと割り切れる心が必要かと思います。

ですが逆に、後々トラブルで出費が出ることは嫌なので、多少の費用がかかってもいいから、とにかく車検でやれることはやっておきたい、このような考えを持つ方は、お店側の言うことを聞いて、しっかりと車検を受けるべきだと思います。

どちらを取るかは人それぞれだと思いますから、よく検討した上で決めるべきだと思います。私、個人の意見としてはやはり前者になります。車検費用はやはり高額な出費になりますから、出来るだけ抑えたいというのが本音です。

私は自分である程度のことは出来ますので、今でも車検を受けるときはユーザー車検です。(ユーザー車検とは、車を車検場に持ち込み、自分で車検を受けることを言います。)

ユーザー車検は法定費用だけで済みますから、通常の車検に比べればかなりの格安で済みます。しかし、何か車にトラブルが起きたとしても、自分で修理するか、その都度お店に依頼して直すことが前提になります。

ですが、車を所有しているほとんどの方は、自分で車検を通すことはなかなか難しいですから業者に依頼することになります。しかし、車検費用を出来るだけ抑えたいと考えるのは、ほとんどの方が思うことだと思います。

もしあなたが、車検を検討していて「少しでも費用を抑えたい」、「でもしっかりと点検整備してくれるお店を見つけたい」と考えているのであれば、下記でご紹介している「車検の一括見積もりサイト」を利用することをお勧め致します。

こちらのサイトは、あなたがお住まいの近くの複数の車検業者から、一括で見積もりを受けることができるサービスになります。

やり方は簡単で、郵便番号や車種を入力するだけで、お近くの複数の車検業者から見積もりを受けることが出来ます。

私も試しに利用してみたところ、自宅から10km圏内に8件の業者を見つけることができました。その中には、ディーラー、民間の車検工場、カー用品店、ガソリンスタンドなど、様々な業者からの見積もりが届きました。

ちなみに私の場合ですと、安いところと高いところの開きが約6万円にもなり、車検業者によってこんなにも費用に差が出るのかと驚きました。

また見積依頼は「無料」「電話番号の入力は不要」になっていますから、無理な営業電話が入ることもありません。

ですので、出してもらった見積書をゆっくりと眺め、あなたが納得した業者に依頼することができます。

「少しでも費用を抑えたい」、「でもしっかりと点検整備してくれるお店を見つけたい」、と考えている方には利用する価値のあるサービスだと思いますので、ぜひ一度利用してみてください。

きっと、こちらのサイトを利用すれば、あなたの納得いく金額で、しっかりと点検整備してくれる業者が見つかるはずです。



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