事故車の判断基準について詳しく解説しているページです。

事故車の判断基準とは?

私は友人達に車の買い替えをするときなどによく相談を受けます。

中には「ご飯をご馳走するから、購入予定の車を一緒に見に行って欲しい」、と頼まれることもあります。

そんな中で、ほとんどの友人が事故車を避けたがります。やはり事故車を購入するのは嫌だよね?と聞くと、ほとんどの友人達が「そりゃ嫌だよ」と答えます。

では何故、事故車は嫌なのかと聞くと、

「購入後に何かトラブルが出たら困る」
「気分的に事故車は嫌だ」

このように言われます。

また女性に多いのが、

「人を跳ねている可能性がある」
「人が車内で亡くなっている可能性がある」

と言われます。

確かに間違ってはいない部分もあるのですが、私はこの回答を聞いたとき、一般の方の事故車に対するイメージというのは、いわくつき物件と同じだと思っている人が多くいるのか、と驚いたものです。

しかし、私が色々な方とお話をして思ったのは、「事故車」と「修復歴車」の意味を間違って理解している人がとても多いと感じたことです。


一般的に事故車とは、以下の基準で考えている人が多いように感じます。

修復歴有=事故車

修復歴無=無事故車


しかし、実はこれは少し間違っていて、「修復歴無」と表示されていても、事故を起こしている車は多くあります。

「えっ?」と驚かれた方もいると思います。私はこのことを友人達にお話をすると、いつもびっくりされます。

これは中古車業界の少し分かりづらい表示基準によるものが原因なのですが、修復歴無と表示されていたとしても、事故車である可能性は十分にあるということなのです。

このことを理解してもらうには、中古車業界の事故車の判断基準について少し知っていただく必要があります。

中古車業者が店頭などで表示している「修復歴有・無」という表示は、その車の過去の事故歴を表示しているものではなく、

「車の骨格等(フレーム)に欠陥が生じたかどうか、その修復歴の有無があるかどうか」

このことを表示しているものになります。

この基準は「財団法人日本自動車査定協会」、「一般社団法人自動車公正取引協議会」、「一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会」が定めているものです。

つまり、

事故車=修復歴有

無事故車=修復歴無

ではなく、

修復歴有=車の骨格部分(フレーム)に欠陥及び修復がされている車 

修復歴無=車の骨格部分(フレーム)に異常のない車

となります。

ですので、事故歴があったとしても、修復歴有にならない車が多く存在しているということなのです。つまり、事故を起こしていたとしても、車の骨格部分に損傷が及ばずに修理された車は「修復歴無」として、店頭に並ぶということです。

人間で例えるなら、骨折をした形跡がある場合は「修復歴有」、打撲や擦り傷等の怪我であれば「修復歴無」このような形になります。

修復歴有=人で例えると「骨折」

修復歴無=人で例えると「打撲や擦り傷」

一般の方には分かりづらい、「修復歴有」、「修復歴無し」というのは、人間で言うと骨折をしたか、擦り傷で終わったかの違いです。

ですので、修復歴無しと書いてあっても、軽い接触事故や簡易なぶつけた事故等はフレームが損傷していない限り、修復歴無しとして扱われることになるので、完全な無事故車ではないと言うことをぜひ知って頂きたいのです。


下の図をご覧ください。



このように世間一般的に考えている事故車の基準と、中古車業界が定める基準には大分ずれがあるということなのです。

世間一般的に見れば、ガードレールやバックをしているときにぶつけてしまったとか、ガラス交換や板金塗装をしている車、このような車は一般的に見ると事故車だと思われると思います。

しかし、中古車業界の事故車に対する判断基準はお伝えしたように、

「車の骨格部分(フレーム)に欠陥や修復がされているか」

ここで判断していますので、一般ユーザーの事故車に対する認識と、中古車業界で判断している事故車の基準にはずれがあるのです。

そのため、ほとんどのユーザーは「修復歴無」であれば、事故車ではないと思ってしまっている人が非常に多いのです。

しかし販売店側からすれば、車の骨格部分(フレーム)まで損傷が及んでいなければ、事故車扱いにはなりませんから、「修復歴無」として店頭に並べます。

中古車展示場に行くと、よくどの車も無事故車と書いてあることがありますが、これは果たして本当なのでしょうか?年間に起きる交通事故の件数は「約57万件」と言われています。

大小はあると思いますが、この事故を起こした車達はどこに行ってしまったのでしょうか?全ての車がスクラップになったのでしょうか?

そんなことはありません、修理して乗られていることがほとんどなのです。板金塗装の跡があったり、ガラスの交換をしていたとしても、主要部分に異常がなければ事故車扱いにはなりません。

中にはかなりの修理歴のある車でも、骨格部分までに損傷がないからといって「完全無事故車」と平気な顔で販売しているお店もあります。

全損扱いになり、廃車になるのは事故件数の割合で言うと約1割程度と言われていますから、修復歴無しと表示されていても、事故車だという割合はかなり高いのです。

このことを知って頂ければ、中古車に対する考え方が少し変わってくると思います。修復歴無と表示されていたとしても、軽度の事故を起こしている車はたくさん流通しているということです。

ですので、本当の無事故車を手に入れたいのであれば、修復歴無と表示されていても、どの車も事故車の可能性はあるんだ、と思っていただき、お店の定員さんにとことん話を聞いてみることです。

良心的なお店であれば、隠さずにその車の経緯を詳しく教えてくれます。また、査定表などもしっかりと見せて説明してくれると思います。これらのことをしっかりとできる販売業者はとても信頼できるお店だと思います。

ですが、逆に車の経緯を濁したり、査定表を見せることを拒否してくるような業者は、何かやましいことを隠したいと思っている可能性が高いですから、そのようなお店では車を購入しないことをお勧めします。

事故車とはどのような車を指すのか、その基準さえしっかりと理解できていれば、事故車でも買いの車は結構あります。

板金塗装をした履歴が残っていたとしても、それは壁に少し擦ってしまった程度のものかもしれませんし、フロントガラスを交換していたとしても、飛び石などが原因で交換している可能性も十分にあります。

ですから、板金塗装やガラス交換の履歴があったとしても、その車が大きな事故をしているとは限らないのです。

ですが、その部分だけを見て事故車と判断してしまう方も多いようですが、しっかりと事故車の基準を知ってもらえれば、多少の修理歴があったとしても、問題ないと感じてくれる人も多いはずです。

事故車と事故車でない車の見分け方をしっかりと身に付けていただければ、良い車選びができると思います。

ぜひ、こちらのページを何度も読み返していただき、あなたにピッタリと合う中古車を見つけてもらえたら、大変嬉しく思います。

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