納車初日に廃車になったノンフィクションのお話をお伝えしております。

納車初日に廃車になった話

これからするお話は、私が実際に体験したものです。私が22~23歳の頃、友人に付き合って欲しいと言われ、神奈川県にある某中古車店に車を見に行ったことから始まります。

当時友人が探していた車は、トヨタのスープラ(JZA70)という車です。丁度、右の写真の車です。

当時、この車はとても人気が高く、走り屋と言われる人達の間では、R32(スカイライン)やRX-7、S13(シルビア)などに並んで、とても人気のある車でした。(1995年頃)

私の友人も色々と悩んだ挙句、このスープラのツインターボRという限定車が欲しいということになり、その当時休みを合わせて、一緒に色々な中古車店に見に行きました。

そこで、友人の希望に合致するスープラの中古車を雑誌で見つけ、実際に車を見に行くことになりました。そのお店とは、当時神奈川県では有名だった、カーポイント○○というお店です。

しかし、私はそのお店の悪い噂を色々と聞いていたので、友人にそのお店で購入することは止めたほうがいいと言っていました。

しかし友人は、「そこまで予算がないし、ここまで安い金額で販売しているお店はなかなかない」と私の忠告を聞かず、そこのお店に見に行くことにしたのです。(確か販売価格は1995年当時で120万円位だったと記憶しています。)

ですが、私が聞いていたそのお店の噂というのは、事故車やメーター改ざんの車を、無事故車として平気で販売するような悪徳業者という噂だったのです。

実際にそこのお店で購入したユーザーからは、クレームが後を絶たないという噂が広まっていましたし、色々な雑誌媒体でもそのお店の悪い噂は絶えませんでした。また、走り屋の仲間内でもあそこの店はやばい、という噂が常にありました。

現在ではネットが発達していますから、そのような悪い噂はすぐにネットで広まってしまいますが、その当時はネットがありませんでしたから、あくまでも狭い範囲での噂ではありました。

しかし、悪い噂が消えなかったので、私は見に行くだけにしようね、と友人に伝え、そのお店に向かったのです。

ですが、友人は実際に車を見ると、一人で燃え上がってしまう始末。しかも、店員さんにそそのかされたこともあり、いきなり見積もりを出してください、とそのままお店の中へ、、、

確かに実際に車を見てみると、外観はとても綺麗でしたし、その当時の相場価格にしてもかなり格安だったので、もしかしたら、いい掘り出し物を見つけたのかなとも思いました。

しかし、ボンネットを開けて確認すると、思いっきりぶつけた跡があります。しかも、フロントだけでなく、リアのトランク周りも一式交換された形跡があり、かなり大きな事故を起こした車だと推測できました。

しかし、雑誌には堂々と「修復歴なし」と表示されています。そこで、私が店員さんに「この車、右のフロントとトランク周りを一式交換していますよね、かなり大きな事故を起こしているのではないですか?」、と尋ねたところ、

「事故ではなく、前のオーナーがエアロを交換したときに交換したものです」、と言われました。しかし、どう見ても事故車です。インサイドパネルやコアサポート、トランクが交換された形跡があり、その時点でこの店員は嘘を付いていると分かったのですが、友人はそれどころではありません。

憧れの車を生で見た興奮に歯止めがかからず、見積もりを依頼し、もう購入する勢いです。そこで、店員さんにとどめの一言を言われます。

「これだけ程度が良いスープラは、この金額ではもう出ないですよ。また、お客様以外にも3人の方に見積もりを出していますし、その中の一人からは、明日車をもう一度見に来ると先程連絡が入ったばかりですので、明日にはもう売れてしまっているかもしれません。その場合はご了承くださいね」

この店員の言葉を聞いた友人は「分かりました、購入するかしないかは、試乗で決めます」といって、その場を店員と一緒に出ていってしまったのです。

私は心の中で「おいおい、あいつ本当に大丈夫かよ」と思ったのですが、この友人は何か思いついたことがあると、すぐに行動に移してしまうタイプの人間で、冷静になって物事を考えることが出来ないタイプの人間でした。

そして、30分もすると事務所に戻ってきて、営業マンが「それでは正式な書類を作成しますから、少しお待ちください」の一言。

えっ?と思い、友人に確認すると、「買う、あれに決めた」といって、その事故車を購入してしまったのです。

気持ちが燃え上がっている友人には私の言葉は耳に入らず、そのまま頭金1万円を入れて、契約してしまったのです。

その後帰り道で、「試乗して問題なかったのか?と確認すると、何にも問題なかった」と言っていたので、じゃあ大丈夫かなと思い、そのまま帰宅することになりました。

そして、それから約3週間後に友人から連絡があり、「納車だから付き合って欲しい」と言われ、車を一緒に取りに行くことになりました。

お店に着くなり、友人のテンションはMAX。もう乗りたくて、乗りたくて、たまらないという状況。

お店の人が色々とその後のアフターフォローや何かあった場合の連絡など、一番大事なことを説明しているのにも関わらず、早く終わらせてと言わんばかりに、店員を急かす始末。

友人ながら、「本当にこいつ大丈夫か?」と思いながらも、ずっと前からこの車が欲しくて、欲しくて、という話を聞いていたので、その気持ちも分からないでもないな、と思いながら横で聞いていました。

そしてついに納車され、友人は運転席へ、私は助手席に座り、そのままどこかドライブに行こうとなり、箱根辺りまで足を運ぶことになったのです。

そして、ある程度距離を走ったところで、友人から「運転してみる」と言われ、少し運転させてもらうことになりました。

ですが、ハンドルを握った瞬間、とても違和感を感じました。それは、ハンドルがやけに重いのと、ハンドルがやけに右に取られるのです。

最初はパンクかと思ったのですが、降りて確認したところ、どうやらパンクではないようです。そこでボンネットを開け、パワステオイルを確認したところ、なんと、オイルがほとんど入っていない。

「おいおい、マジかよ」と思いました。「運転していて気が付かなかった?」と聞くと、友人は全然気が付かなかった、と答えましたが、パワステオイルが入っていないことを教えると、本当だと言って、すぐに購入したお店に電話しました。

そこで、状況を説明したところ、納車時はしっかりとオイルは入っていたと言います。ですが、全く入っていないことを伝えると、とりあえず、時間あるときにでも車を持ってきてください、と言われ、その場は電話を切ることになりました。

そして、お腹が空いたのでとりあえず食事を取ろうということになり、あるお店で食事をして車に戻ってきたところ、エンジンの下からオイルが漏れていることに気が付きました。

私が下を覗き込んでみると、ポタ、ポタとエンジン付近からオイルが漏れています。何のオイルか辿ってみたところ、パワステのホースが破れ、そこからオイルが漏れ出していたのです。

そこで友人が、再度販売店に電話。このことを伝えると、修理しますから持ってきてください、と言われ、そのまま引き返すことに、、、

このことに対して、友人はかなりショックを受けたようで、言うことを聞いておけば良かったと、そこで初めて私の言葉を聞いてくれました。

ですがもう遅い、とりあえずすぐに対応してくれることになったので、噂よりはしっかりしているのかなと思い、車を走らせることになりました。

しかし、更に悲劇が襲います。販売店に向かうために東名高速に乗り、しばらく走っていると、友人がおかしいと言い出したのです。

「どうした?」と聞くと、ハンドルが異常なブレを見せています。高速道路で速度を出すとハンドルがブレることがありますが、そんなものではありません。

今にもタイヤが取れるのではないかというくらいのブレです。怖くなって友人が車を路側帯に停めようと車線変更をしようとしたところ、目を疑う光景がおきます。

それは、右の前輪が脱落したのです。車を左側の路側帯に停めようと車線変更をした直後、ドスンという音とともに、車がコントロール不能になり、そのまま壁に突っ込んでしまったのです。

一瞬何が起きたか分かりませんでしたが、降りて車を見ると右の前輪がない、、、後方を確認すると、真ん中の車線を潰すように落ちています。

「嘘~!?」と思いつつも、このままでは二次事故も引き起こしかねないと思い、すぐに警察に連絡。幸い二次事故を誘発することがなく、良かったのですが、あなたはこの話、信じられますか?

ですが、この話はノンフィクションです。私と友人が実際に体験した話です。ではその後、一体どうなったのか?

通常であれば、販売店が修理代金を全額負担するところです。ですが、そこのお店はパワステオイルが漏れていたことは認めましたが、タイヤが脱落したことの因果関係は認めなかったのです。

そして、パワステの修理代金は全額負担すると言いましたが、事故の修理代については、お店側で持つことは出来ないと言ってきたのです、本当に信じられませんでした。

結局、タイヤの脱落原因は分からないとお店側は言っていましたが、私の経験から言わせてもらうと、以前に起こした事故の影響で、ハブボルトかロアアーム辺りが脆くなっていて、そのまま割れたか、取れてしまったのではないかと思いました。

しかし、最後までお店側は修理費用の負担は認めず、修理代金80万円を友人に請求してきました。左のフロントをそれなりの速度でぶつけてしまったため、メンバーから足回りまで全交換の重症でした。

ですが、160万円近いローンを組んだ友人に、さらに80万円の支払いをすることはできず、結局廃車にすることになったのです。納車初日に廃車ですよ、、、未だに信じられない話です。

そこで久しぶりにそのお店はどうなっているのかな、と思って調べたところ、2009年12月11日に倒産しておりました(笑)

この記事を見たときに、そうだよな、こんなことしていれば潰れるよな、と納得でした。その記事が載っていたページのURLを貼っておきますので、興味のある方は読んで見てください。というか、これでどこのお店の話か分かってしまいますね(笑)


http://www.fukeiki.com/2009/12/carpoint-shonan.html

http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=10711078/


おそらく倒産した原因は、景気の影響もあるかとは思いますが、ネットの発達によって、今までの悪い噂が一気に広がったのではないかと私は思っています。

実際、2チャンネルなどを見ると未だにここのお店の悪い噂が流れています。友人だけでなく、かなりの数の方が被害に遭われたのでしょうね。

もう倒産しているので、このお店から被害者が出ることはありませんが、その当時友人と同じように、酷い仕打ちをされた方が多くいると思うと、心が痛みます。

やはり、このような販売店はこの世から無くなって当然でしょうし、もし今でも同じようなことをしている悪徳業者がいたら、本当に止めて頂きたいと思います。

もしあなたが車探しをしていて、こちらのページをご覧頂いているのであれば、あなたには絶対に悪徳業者に捕まって欲しくはありません。

今までのお話を聞いて、あなたもこんな酷い業者がいるのかとびっくりされたと思います。実際にあなたの身にこのようなことが振りかかったらたまらないですよね。

では、私の友人のようにならないようにするにはどうしたらいいか、それは、私が自信を持ってお勧めする中古車販売サイト「ズバット車販売」を利用することです。

こちらのサイトは、厳選なる審査を通った優良業者のみしか登録をすることができませんから、悪徳業者に騙される心配はありません。ですので、安心して車選びをすることができます。

またこちらのサイトでは、車のプロがあなたのライフスタイルに合った車選びを提案してくれたり、既に希望車種が決まっている方に対しては、厳選した優良車をプロの目で探してくれるサービスも行っています。

しかも、こちらのサービスは「無料」で利用することができますので、経済的な負担がかからないところがとても嬉しいところです。

もしあなたが車探しをしているのであれば、ぜひ一度こちらのサイトを利用することをお勧めします。間違っても私の友人のように騙されることなく、素敵なカーライフを送っていただければと思います。






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